第243回 リユース銘柄は暴落相場の救世主になるか?

不況を追い風にするリユース企業

暴落相場が始まれば、ほぼ全ての銘柄が下げます。例外があるとすれば、リユース銘柄(中古品を取引する会社)でしょう。今日はこの話をいたします。

わたしたちの生活は深刻な物価高に直面しています。しかし、賃金は物価上昇に追いついていません。厚生労働省の毎月勤労統計調査によると、2025年の実質的な賃金は前年比マイナス1.3%でした。2022年から4年連続でマイナスとなっています。実質的な収入が減る中で、生活を守る意識が高まっています。

しかも、家電製品は物価以上に値上がりしています。総務省の統計によれば、2020年1月から消費者物価は12%上昇しましたが、ルームエアコンは80%上がりました。電子レンジ18%、電子炊飯器13%の上昇です。

こうした状況下で何が起きるでしょうか。新品離れです。それにより、中古品を再流通させる国内のリユース市場が拡大しています。図表1をご覧ください。

リユース経済新聞の調査によると、最新(2024)年の推計では、その市場規模は3.2兆円を超えました。 2009年から約190%成長しています。年間平均成長率は約7%です。この成長はIT産業全体の伸びより高いです。

製品の買い替え年数も長期化しています(図表2)。

理由のひとつは、製品の機能が成熟化していることです。パソコンなどの電子機器は、機能がすでに充実しています。動画編集をしないようなら、大量の数値データを処理するとしても数年前の製品機能で十分です。内閣府の消費者動向調査によると、パソコンの買い替えまでの年数は7.7年となっています。2006年の4.5年という年数から、大きく長期化しています。

こうした流れはリユース企業にとっては追い風です。実際、メルカリは、IR通期連結売上を見ると、2017年6月期が約220億円に対し、2025年6月期は1926億円です。26年6月期には約2220億円に達する見込みです。2017年から約10倍と、大きく業績を伸ばし、現在も上昇傾向にあります。

 下落相場のなかでも有望な銘柄はあるか

リユース銘柄は不況になればなるほど業績が上がるという構図が見えてきます。

リユース大手のトレジャー・ファクトリーを見てみましょう。図表3をご覧ください。

リーマンショック後に日経平均が最安値を更新した2009年から現在までの価格の上昇率を、日経平均と比較しています。日経平均の上昇率が884%に対して、トレジャー・ファクトリーは3134%の上昇率です。

今後は大きな株価下落相場が起きる、とぼくは考えています。そうした時期にはほぼすべての銘柄が下落します。

そのような中で、上昇する業種があるのかと問われれば、「不況でなお業績が向上するリユース業界」と答えます。

ただし、株式を買うタイミングは「過去の高値を超えた時点」です。これは投資の定石です。リユース銘柄の業績が過去最高を更新していたとしても、株価が芳しくなかった場合は市場自体に人気がない証拠になります。つまり、このような時は人気のない市場には手をだしてはいけないということです。

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千葉テレビに出演しました。

べらんめぇ時事総論 第1回

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べらんめぇ時事総論 第2回

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べらんめぇ時事総論 第3回

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べらんめぇ時事総論 第4回

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