便利の裏側にある脆(もろ)さ
スマホ1つあれば、なんでもできる便利な世の中になりました。その一方で、スマホが生活を脆弱なものにしてしまっています。今日はこの問題についてお話しします。
電池切れは生活停止
かつて、携帯電話や財布、定期券など生活に必要な機能は別々のモノに分かれていました。携帯電話は小型だというだけであり、電話以外はできませんでした。しかし今は、すべての機能をスマホというたった1つのデバイスにまとめることができます。これは、スマホに依存している状態と言えるでしょう。
もし、外出先で充電切れや通信エラーが起きたらどうなるでしょう。図表1のようなトラブルが起こり得ます。充電切れで改札から出られなくなったり、通信障害によってレジで決済ができなかったりします。決済や移動、連絡手段などの生活に必要なものがすべて使えなくなってしまうのです。

スマホ紛失は財産の危機
もしスマホを紛失したり、または完全に壊れたりした場合はどうなるでしょう。ご自身の資産に完全にアクセスできなくなってしまうという最悪の事態に直結します。
現在、ネット銀行や証券口座、そして決済アプリなど、お金に関わる機能の多くをスマホで管理するのが主流です。スマホをなくした際、別のパソコンからログインすればいいと思うかもしれませんが、ここには大きな落とし穴があります。
銀行、証券といったほとんどの金融サービスは、セキュリティのために二段階認証を採用しています。まず、口座にアクセスする際に、パスワードが必要です。ここまではPCでもできます。問題はこの後です。銀行から自分の携帯に「この番号を入力してください」という指示が来るのです。その番号を入力することで、初めて自分の口座が開きます。これが二段階認証です。
つまり、手元にスマホがない限り、パソコンからであっても自分の口座にアクセスできなくなってしまうのです。
こうなってしまった場合の必要な対応策や事前にできる備えをいくつか紹介します。図表2をご覧ください。

①金融機関に「紛失しました」と報告し、利用を制限してもらいましょう。紛失した際の緊急受付窓口が必ず存在します。盗難などにより、不正利用の可能性が少しでもある場合は最優先で行いましょう。単に携帯が壊れただけであれば必要ありません。
②SIMカード(電話番号や契約者情報を記録したチップ)の再発行を電話会社に要求します。ドコモなどの大手キャリアのショップであれば、その日のうちに発行してもらえます。店頭とオンラインどちらも可能ですが、緊急であれば店頭の方が良いでしょう。新しい端末も購入します。
③事前の備えとして、金融機関の連絡先をメモしておくことも大切です。緊急時は慌ててしまい、正確な対応ができなくなってしまうかもしれません。連絡先一覧を用意しておけば万全です。
自宅の現金があなたを救う
携帯キャリアの大規模通信障害や、スマホの紛失・盗難といったトラブルは、いつ自分の身に降りかかるかわかりません。たとえ対応策を知っていたとしても、復旧するまでには数日かかることもあります。
「スマホだけがお財布」という現金不所持の人は、その間、一文無しで生き延びなくてはなりません。
万が一のことに備え、自宅に現金を保管しておくことが必要です。ご自身の生活水準にもよりますが、当面の食費や移動費、スマホの再発行の手続きなどを見越して、10万円〜20万円程度の現金は置いておくことをお勧めします。
スマホは確かに便利で、今や命の次に大事な存在になっています。だから、大切に扱ってください。大切に扱うとは、システムエラーや紛失が起きた際の万が一のリスクを想定しておくことです。
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千葉テレビに出演しました。
べらんめぇ時事総論 第1回
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べらんめぇ時事総論 第2回
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べらんめぇ時事総論 第3回
https://youtu.be/gb8Rf7OTvzY?si=GGMAVIbUuhEEHCZx
べらんめぇ時事総論 第4回