第118回 史上最高値となった金はまだ上がりますか?

質問:

金価格が史上最高値となり、2100ドルを超えました。こんなに高くなると買うのが怖いのですが、これからは、どうしたらいいでしょうか?

 

回答:

今は買い時です。まだ上がっていくでしょう。鉱山会社は金価格に強気です。

 

解説

金価格の行方に最も豊富な情報を持っているのは鉱山会社です。その鉱山会社は金価格に強気です。図表1は金価格と鉱山会社の売りポジションを示したものです。

 

鉱山会社は金を日々採掘しています。鉱山会社が今後も金価格に強気だとすれば、先物の売りポジションを建てて早くから売ることはしません。逆に、鉱山会社が金価格に弱気の場合は、先物売りを行い、未採掘の金を早めに売ろうとします。

 

また、長期の売りポジションと金価格との関係を見ると、鉱山会社の売りが少ない時は金価格が底値圏にあり、価格が上がっていくことが多いです。逆に、売りポジションが大きい場合には、金価格が天井圏になり、下がっていくことが多いです。

 

図表1にあるように、現在の鉱山会社の売りポジションは低位で推移しています。金価格が史上最高値であるにもかかわらず、鉱山会社はまだまだ金が上がると考えているわけです。

 

第118回 史上最高値となった金はまだ上がりますか? 画像1

なぜか?

鉱山会社は今後の金の生産量が前年比減で推移すると考えているからです。金価格が上がっているにもかかわらず、鉱山に対する投資は大きくは増えていません。2012年以降、鉱山会社は大きな赤字を何年間も出し続け、その赤字額に見合った利益を確保していない状況です。

 

赤字補填が出来ていない状況下では、投資に前向きになることはできないのが通常でしょう。仮に、鉱山会社が今年の後半から姿勢を変えて、過去最高の投資を行い始めたとしても、鉱山投資の成果が現れるには最低4~5年はかかります。つまり、これから4~5年は金価格に強気で臨むことができると考えて間違いありません。

 

史上最高値になると怖いという心情はわかりますが、ここ数年金価格は史上最高値を更新し続けています。怖い気持ちを抑えながら買うことのできた人が含み益を手にしていることを忘れないようにしましょう。

 

 

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