質問:
林さんは、大不況もチャンスにできるというお考えだと思いますし、私もそう考えています。
ただ、当然、大きな危機がくれば多くの人が被害を受けます。
でも、備えができている私は、大きな危機は大きなチャンスになると思っていますので、いつの間にか、危機がくるのを望んでいる自分がいます。
これでは、人の不幸を喜んでいるようで、人間的にどうなのか、と思うことがあります。
林さんはそういうことを思うことはありませんか?
回答:
ぼくも同じようなことを考えることがあります。
ぼくの感情はやや複雑です。これから訪れる危機の本質は大型インフレです。これは政府が使い過ぎたお金を国民全体に負担させるものです。歴史を見ればわかるのですが、私たち庶民はいつも貧乏くじを引く立場にありました。平安、鎌倉、室町、江戸といった王朝の末期は財政難に陥り、大きなインフレが起きています。時代の末期が近づいているのです。
ただし、これからの危機は過去の危機に比べ事情がやや異なります。それは世界で何が起きているかを瞬時に把握することができるようになったことです。庶民でも情報収集力を駆使すれば騙されないで済む時代になったわけです。
さらに、危機を避けられるだけでなく、チャンスにもつなげられるようになりました。大多数の人たちは歴史の例にあるように時代の波に翻弄されてしまうでしょう。これに対して、情報収集力を持つ少数派には千載一遇のチャンスでしょう。
大多数の人たちを不憫に思うと同時に、自分たちのチャンスが人の不幸の上に成り立つことに対して、申し訳ない気持ちにもなります。
しかし、一方で、少数派を貫くのは大変なことなのです。TVにおけるロシア・ウクライナの報道はほぼ嘘(注)ですが、日々こうした報道に接すると、「本当のことかもしれない」という気持ちになってきます。騙されずに、本当のことを見逃さないようにするには、知力や勇気が要ります。ぼくにはファンクラブの皆さんに誤った方向に導かないようにする責任があります。これを使命だと思って取り組んでいます。
ということで、ぼくの中で入り混じる感情としては、使命感の方が罪悪感の何倍も大きいということになります。
注:ウクライナ問題については、新著『世界が大不況でも資産を増やせるって本当ですか?』では報道の嘘の見分け方を取り上げました(新著P153)。